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ロゴの依頼先、「個人」と「企業」どっちが良いの? ー個人に依頼編ー

コラム
2020.08.04
最近では様々な方法でロゴ作成が出来るようにはなりましたが、“ロゴ作成の依頼先”としてまず最初に候補に挙がるのが、「個人(個人デザイナー)」と「企業(ロゴ作成会社)」の2つではないでしょうか。

そして、「どちらに依頼すれば良いのか」と、迷う方が多いかと思います。

 

実は、どちらに依頼してもメリット・デメリットがあるので、「絶対にこっちが良い」という事はありません。

「個人」と「企業」それぞれにロゴ作成を依頼する場合について詳しく解説しますので、ぜひロゴを発注する際の参考にしてみてください。

 

今回はまず、「個人」に依頼する場合について、解説いたします。

 

 

 

 

 

様々な人が活躍している「個人デザイナー」

いろんな人のイメージ

メリット・デメリットについて解説する前に、まずは「個人デザイナー」について、簡単にご紹介します。

 

「個人デザイナー」とひとことで言っても、実は様々なデザイナーが存在します。

個人事務所を持っている人、副業の人、おこずかい稼ぎの主婦や学生…スキルや経験値に違いはありますが、皆ロゴ作成が出来る「個人デザイナー」です。

 

以前であれば、個人事務所を持っている、または、事務所を持っていなくても専業でデザイナーをやっている人(フリーランス)が主な「個人デザイナー」でした。

しかし、最近ではそういった人以外でもデザイナーになれる仕組み(クラウドソーシング)が確立した為、より多くの人が「個人デザイナー」として活躍できるようになりました。

 

「副業や主婦・学生のデザイナーだと、ちゃんとしたロゴを作ってくれないのでは…」と思われるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。

 

副業でやっている人は“趣味が高じて”という人もいて、十分なデザインスキルを持っている人もいます。「安定収入」と「得意を活かしてプラスαの収入を得る」という、最近の働き方ですね。また、独立を目指して本気で取り組んでいる人もいます。

主婦の人でも、「元々デザイン関係の仕事をしていた」という人も中にはいるので、実はデザインスキルがとても高かったりします。

学生でも、デザインを勉強している学生であれば、トレンドのデザインに精通していたり、得意だったりする事があります。

 

以上のように、「個人デザイナー」にはいわゆる“プロ”では無いような人も活躍しているのですが、この事は後述する「メリット」にも関わってきます。

 

 

 

個人デザイナーにロゴを依頼するメリット

ロゴ作成費が安い

安いイメージ

ロゴ作成の依頼で「個人」と「企業」を比較した場合、一番違いが出るのが「ロゴ作成費」でしょう。

 

「企業」に依頼した場合の相場は5〜10万が一般的ですが、それ以上の費用がかかる事も珍しくはありません。

一方「個人」の場合は2〜3万円、高くて5万円前後が一般的です。

「個人」と「企業」とでロゴ作成費の金額差が生じるのは、下記のような理由があります。

 

 

●「企業」はロゴ作成に関わる人数が多い

金額差が生じる理由として、一番分かりやすいのは「ロゴ作成に関わる人数の差=人件費」です。

 

「企業」の場合、ロゴ作成に関わるのは「営業(担当者)」と「デザイナー」と少なくとも2人。ここに、「ディレクター」や、さらに数人の「デザイナー」が加わる事もあります。

関わる人数が多くなると、その分「人件費」がかかります。

一方「個人」の場合、ロゴ作成に関わるのは当然一人…「人件費」が一人分で良いので、基本的に相場が安くなります。

 

ミーティングのイメージ

 

 

●「なんとか依頼を受けたい」というデザイナーの意向

「個人」と「企業」、ロゴ作成を依頼するなら…「企業」の方が「安心して依頼できる」と思う方は多いのではないでしょうか。

その為、副業や主婦・学生のデザイナーで“コネ”が無い場合は依頼が取りにくいので、依頼を取りやすくする為に手っ取り早く“価格を下げる”のです。

 

また、デザイナー初心者の場合で「実績をたくさん作りたい」という理由から、手頃な価格でロゴ作成を受けている事があります。

「ロゴ作成費をなるべく抑えたい」と考える依頼主は多いので、ロゴ作成が手頃な価格であれば実績が少ないデザイナー初心者でも、「試しに依頼してみようかな?」となるのです。

ロゴ作成費を安く設定する事で、依頼主と初心者デザイナー、双方にメリットがあるのです。

 

 

制作期間が短い

スケジュールのイメージ

 

「個人」にロゴ作成を依頼するメリットに、制作にかかる時間が「企業」に比べて“概ね短い”という事があります。

 

「企業」の方が時間がかかる理由の一つには、先述した「関わる人数の差」が関係します。

「個人」の場合、依頼主からのロゴデザインの要望を聞くヒアリングはデザイナーである自身が直接行いますが、「企業」の場合はデザイナーが直接ヒアリングを行わない事もあるので、「個人」と比べて依頼主の要望がデザイナーに届くまでタイムラグが生じます。

 

また、「企業」の場合はロゴ提案の前に社内で一度検討したり「市場調査」を行ったりと、「ロゴ作成以外の時間」がかかる事があります。

 

依頼主が「早くロゴを作ってほしい」と思っても、「企業」の場合は決まった制作スケジュールで動くので融通が利かない事もありますが※、「個人」の場合はスケジュールが空いていれば柔軟に対応してくれたりします。

※別料金で早めにロゴ提案してくれる場合があります。

 

 

個人デザイナーにロゴを依頼するデメリット

デザイナーは“一人”だけ

まず挙げられるデメリットは、「個人」の場合は「デザイナーが一人だけ」という点でしょう。

「デザイナーが一人」のデメリットには、下記のような事があります。

 

 

●ロゴデザイン提案のバリエーションが少ない

「デザイナーが一人だけ」という事は、「そのデザイナーが得意とするロゴデザインしか提案できない」という事になります。

実は、デザイナーと言っても“得意・不得意なデザイン”はあります。

ですので、「個人デザイナー」に依頼した場合、いくつかロゴデザインの提案を出してもらっても「何だかどれも似たようなデザインだな…」となる事もあるのです。

 

 

●一度に多くの依頼を受けられない

「デザイナーが一人だけ」だと、一度に受けられる案件数に限りがあります。

せっかく「依頼してみよう」というデザイナーを見つけても、スケジュールがいっぱいだった場合は制作期間が予定よりかかってしまったり、依頼を受け付けていなかったりする事もあります。

 

 

デザイナーを見つけるのが大変

探すイメージ

 

デザイナーには“デザインの得意・不得意がある”と先述しましたが、この事はデザイナーを探す際にも関わってきます。

「どのデザイナーが、どんなロゴデザインを作ってくれるのか」をきちんと調べた上で依頼をしないと、いざ依頼してみたら「こういうのじゃないんだけどな…」というロゴデザインの提案を出される可能性があるのです。

クラウドソーシングで様々な個人デザイナーが作品サンプルを公開していますが、その中から依頼主の要望を叶えてくれそうなデザイナーを見つけるのは、なかなか大変な作業です。

 

 

スキルや経験値に差がある

「個人デザイナー」の紹介部分でも述べましたが、「個人デザイナー」はスキルや経験値に差があります。

スキルや経験値の違いは、ロゴデザインの提案に大きく関わってきます。

しかしそれは、実際に依頼してみないと分からない部分でもあるので、依頼前に見極めるのは難しいでしょう。

 

 

今回は「個人」に依頼する場合のメリット・デメリットについて解説しました。

次回は「企業」に依頼した場合について、詳しく解説いたします。

 

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