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「商標」と「商標のライセンス契約」について知ろう

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2023.02.07
私たちがよく目にする会社名や商品、サービスやロゴなど、現在はあらゆるものが「商標」として登録されています。

 

そもそも「商標」とは何?という疑問から、「商標」のあるものを使いたいと思った時に役立つ「商標のライセンス契約」についてまで。

 

商品やロゴ、サービスなどブランディングをする上で避けては通れない「商標」のあれこれ。

 

今回は「商標」と「商標のライセンス契約」を解説します。

 

 

 

 

 

「商標」とは?

 

商標の種類

 

 

商標とは、商品やサービスを提供する際のネーミング、マーク、キャッチコピーやキャラクターなど、目印になるもののことを指します。

 

身近なものの例として、代表的なのは会社名や商品名、サービス名になります。

 

わかりやすく、ロゴで例えると…

 

Google (ロゴタイプ)

出典: Toreru Media-商標とは?-

 

スターバックス (ロゴマーク)

出典: Toreru Media-商標とは?-

 

NIKE (ロゴタイプ+ロゴマーク)

出典: Toreru Media-商標とは?-

 

Apple (シンボルマーク)

出典: Toreru Media-商標とは?-

 

このように、社名や商品、サービスなどに使われているロゴマークを思い浮かべてみていただければ、商標=目印の意味がわかりやすいでしょうか。

 

ここまで有名なロゴや商品マークならば、デザイナーもロゴ作成をする際、被らないよう慎重になりますよね。

 

しかし有名無名に限らず、「商標」は多数存在します。

 

さらに、商標には社名やサービス、シンボルマーク以外にも適用されています。

 

例えばキャッチコピー

 

「お値段以上~」と聞いて思い出すのは「ニトリ」ですよね。

 

こういったキャッチコピーも商標登録されているんです。

 

さらに、キャラクターも商標登録されています。

 

おなじみのピカチューやくまモンなどがそうです。

 

そしてなんと「」も商標登録されているんですよ。

 

たとえば、大幸薬品の正露丸のCMに流れる「ラッパの音」。

 

その音を聞いただけで商品やサービスが思い浮かぶ。そうのような「音の商標登録」も認められているんです。

 

 

なぜ商標登録が必要なの?

 

ではなぜ商標登録が必要なのか。

 

もちろん会社や企業にとっては、自社のブランドをよりわかりやすく消費者に提示するためであり、誰にも真似されずに確保するためです。

 

要点をあげると、商標登録には3つの役割があります。

   

1.誰が売っているのかをはっきりさせる

誰が売っているのかをはっきりさせることで、消費者はブランド名、商品名をすぐに認識することができます。

   

2.品質についての安心感を与える

長く続くブランドであればあるほど、その商品の品質への安心感が増すと考えられますよね。

   

3.購買意欲をかきたてる

1.と2.が相まって結果的にその商品やサービスを買おうという意識につながるのです。

 

究極的なことを言えば、そのブランドのものならなんでも欲しい! とまで思わせることも可能となります。

 

それぐらい商標には威力があるのです

 

そしてその商標を守ることが登録という行為になります。

 

 

 

商標のライセンス契約について

 

商標のライセンス契約とは?

 

 

商標登録の大切さがわかったところで、次に発生してくるのが、「商標のライセンス契約」についてです。

 

自社で立ち上げた商品が実はもう商標登録されていた。

 

あるいは、現在人気の商品のロゴを使って新しいアイテムを開発したい。

 

そういった場合に必要となるのが、「商標のライセンス契約」です。

 

商標法には「使用権の許諾(商標法30条・31条)」という制度があります。

 

これにより、商法権者が他人にライセンス(商法の使用許諾)を与えることが可能になります。

 

 

商標ライセンス契約の目的

 

商標ライセンス契約の目的には大きく2つの種類があります。

 

1.ブランド価値利用型 2.安全確保型

 

1.のブランド価値利用型は、その名の通り、すでにあるブランド価値を利用したい時のライセンス契約です。

 

現時点で消費者に認知されている、ブランド価値の高い商標のライセンスを申し込むことになります。

 

例えば、「NIKE」のロゴを利用させていただきたい、というようなケースです。

 

2.の安全確保型は、使いたい商標と酷似している、あるいはほぼ同じようなブランド名などが存在した場合のパターンです。

 

例えば、「カタカナーファッション」というアパレルブランドを立ち上げ軌道に乗ったとします。

 

その後に実は他社が「カタカナーファッショナブル」を商標登録していたと判明したようなケースです。

 

こちらの場合は、自分の商標の使用を禁止にさせず安全に使い続けさせてもらう保証を得るというものになります。

 

 

商標ライセンス契約の相場

 

商標ライセンスの目的の違いによってライセンス契約の相場もかなり違ったものになります。

 

1.ブランド価値利用型の場合のライセンス使用料は、およそ販売高に対して2.6%のロイヤリティ料率が平均値と言われています。

 

ただし、2.6%が平均といっても、業界の相場やブランドの知名度で大きく変動すると思っておきましょう。

 

例えば、欧米ですでに成功したブランドが日本で展開するときは10%以上のライセンス料が設定されたケースもあります。

 

その他、単に○%というロイヤリティだけでなく、「ライセンス料の最低保証金として毎年○万円支払うこと」といった最低保証金(Minimum Guarantee= MG)が条件として課せられる場合もあります。

 

2.安全確保型の場合、%のロイヤリティではなく、定額でライセンス契約を結ぶことが多いとみられています。

 

なぜなら、借りようとする商標のブランド価値を利用する目的ではないからです。

 

よって、安全確保型のライセンス契約料は業界・ビジネス規模によって千差万別です。

 

年間10万円前後が相場との見方がありますが、価格を決める主導権はあくまでライセンスを与える側にあることを忘れてはなりません。

 

自社のビジネス規模がある程度大きいと、相手が期待するライセンス料も自然と高くなるということです。

 

 

 

まとめ

 

今回は、「商標」とは何か、そしてその先にある「商標のライセンス契約」についてまとめてみました。

 

世の中に会社やブランド、サービスがあればあるほど「商標」は存在します。

 

その「商標」をいかに有効に活用するか、さらには、有名ブランドの価値を利用したい際はどれほどのライセンス料が発生するのかについてもふれました。

 

特に「商標のライセンス契約」の交渉ハードルが高くなってくるのは、最後の章でご紹介した安全確保型の場合です。

 

安全確保型の商標ライセンス契約の心得としては、「ライセンスを受ける目的」「ライセンスを与えてもらう相手に悪影響は及ばない」などを考慮し慎重に交渉を進めていく必要があります。

 

「商標の使用許諾を出すのも、出さないのもライセンス保持者次第」という点をしっかり念頭においておきたいですね。

 

自社のブランディングを成功させる意味で、会社側もデザイナー側も、商品やサービス名の「商標」を事前に調査しておくことは大前提。

 

その上でもし、他社と「商標のライセンス契約」を結びたい、自社ブランドの安全を確保するために「商標のライセンス契約」を締結しておきたいとなった場合のことも想定しておいた方がよいでしょう。

 

商標」について知っておくということはブランディングの要と言えますね。

 

 

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参考文献

【[Toreru Media] 商標とは? -身近な商標の例や、なぜ商標が必要なのかを簡単に解説-】

【[Toreru Media] 商標のライセンス契約はいくらが相場?使用許諾交渉のコツ、教えます!】

 

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