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ロゴデザインを学ぶなら知っておきたい!有名デザイナーたち 〜日本編〜

コラム
2022.03.29
前回の記事では、海外の有名ロゴデザイナーをご紹介しました。

 

今回の記事では、日本の有名ロゴデザイナーをご紹介していきます。

彼らの手掛けたロゴも前回同様、馴染みのあるロゴが多く、ロゴデザインとして参考になるものばかりです。

 

 

 

 

 

日本の有名ロゴデザイナー

デザイナーのイメージ

 

大貫卓也(おおぬき たくや)

大貫卓也氏(1958年 - )はグラフィックデザイナーだけでなく、クリエイティブディレクター(広告制作における現場責任者)やアートディレクター(様々な制作物のビジュアル表現の指揮・責任者)としても活躍している人物です。

また、「多摩美術大学」の美術学部グラフィックデザイン学科の教授も務めています。

 

代表的なロゴデザインには、「SoftBank」「Jリーグ」や「愛知万博(シンボルマーク)」などがあります。

 

ソフトバンク・Jリーグ・愛知万博ロゴイメージ

画像引用元:SoftBankJリーグ愛知万博

 

大貫氏はロゴのデザインだけでなく、「ペプシ」のペプシマンやボトルキャップのキャンペーン(特にスター・ウォーズは大ヒット)、「新潮文庫」のYonda?キャンペーン(文庫本売り上げ増進キャンペーン)など、商品そのものを売る為の企画も数多く手掛けています。

 

 

 

佐藤可士和(さとう かしわ)

佐藤可士和氏(1965年2月11日 - )も大貫氏と同じく、クリエイティブディレクター、アートディレクター、グラフィックデザイナーと多岐に渡って活躍している人物です。

デザイナーでは無くても、彼の名前は『何となく聞いた事がある』という人は多いのではないでしょうか?

 

佐藤氏の代表的なロゴデザインは「楽天」や「ユニクロ」・「GU」、「今治タオル」や「Tポイント」などがあります。

 

楽天・ユニクロ・今治タオルロゴイメージ

 

画像引用元:楽天ユニクロ今治タオル

 

また、記事【和風のロゴだけじゃない!「家紋」をモチーフにしたロゴ実例】でご紹介している「くら寿司」の新しいロゴデザインも手掛けています。

 

くら寿司ロゴ

画像引用元:くら寿司 | 回転寿司

 

 

 

永井一正(ながい かずまさ)

永井一正氏(1929年4月20日 - )は、グラフィックデザイナーとして活躍し、数多くのロゴデザインを手掛けています。

 

代表的なロゴ(シンボルマーク)デザインは「つくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道)」「ニコニコのり」「放送大学」「JR」など。

また、1972年開催の「札幌オリンピック」(冬季)のエンブレムにも選ばれています。

 

ニコニコのり・MUFG・札幌五輪ロゴイメージ

画像引用元:ニコニコのりMUFG1972年札幌オリンピック

 

永井氏が手掛けた中でも特に注目すべきロゴが、「アサヒビール株式会社」です。

アサヒビールロゴイメージ

画像引用元:アサヒビール

 

1985年、「アサヒビール株式会社」が「CI(コーポレート・アイデンティティ)」を導入した際にロゴをリニューアル。この時のロゴのリニューアルが、ビールのシェア率が落ち目だったところから再び躍進するきっかけとなったのです。

※「CI」につきましては記事【ロゴデザインの今と昔1 〜デザインが変わる理由〜】で詳しく解説しています。ぜひ、併せてご覧ください。

 

永井氏はその他、“自治体のロゴ”である県章「茨城県章」も手掛けています。

 

“街を見渡せば、何かしら永井氏のロゴが目に入る”と言っても良いくらい、様々なロゴを手掛けています。

 

 

 

亀倉雄策(かめくら ゆうさく)

亀倉雄策氏(1915年4月6日 - 1997年5月11日)は、日本を代表するグラフィックデザイナーです。

 

亀倉氏の作品の中でも特に世界的に注目を浴びたのが、1964年に開催された東京オリンピックのエンブレムです。

 

1964年東京大会エンブレム

画像引用元:東京1964 夏季オリンピック - アスリート、メダル、結果

 

記事【オリンピックの“顔”、歴代エンブレムのデザインをまとめてお見せします!-前編-】でもご紹介しましたが、シンプルな「日の丸」モチーフのエンブレムは一度見たら忘れられない、インパクトの強い優れたデザインですね。

 

また、記事【ロゴデザインの今と昔2 〜有名企業のロゴの歴史〜】でもご紹介しましたが、「株式会社ニコン」の旧ロゴ(1986年、1988年)も手掛けています。

ニコンロゴイメージ

画像引用元:Nikon | 歴史 | One Minute Story Fのデザイン秘話(1959)

 

ちなみに亀倉氏はニコンのロゴだけでなく、ニコン初の一眼レフカメラ「ニコンF」のボディーもデザインしています。

グラフィックデザイナー(紙媒体のデザイナー)である亀倉氏が、“カメラ”という工業製品のデザインを手掛けたのは、「ニコンF」だけなのだそうです。※

※引用元:Nikon | 歴史 | One Minute Story Fのデザイン秘話(1959)

 

亀倉氏は他にも、「NTT(日本電信電話株式会社)」「グッドデザイン賞」、リニューアル前の「明治製菓」※、「TDK株式会社」などなど、数々のロゴデザインを手掛けています。

 

※「明治製菓」のロゴにつきましては、記事【ロゴデザインのリニューアルについて、有名企業の実例と共にご紹介します!】にてご紹介しています。ぜひ、併せてご覧ください。

 

 

 

「ロゴデザイナー」と「グラフィックデザイナー」の違いとは?

パソコンを操作する女性のイメージ

 

さて、前回と今回でご紹介したデザイナーは皆“グラフィックデザイナー”の肩書きは持っていますが、“ロゴデザイナー”の肩書きはご紹介しなかった為、『ロゴを作っているけど、ロゴデザイナーじゃないの?』と思われた方もいたかもしれませんね。

 

ロゴを作るデザイナーとして「ロゴデザイナー」という言葉がよく使われているので、“ロゴだけを専門に作っているデザイナー”はたくさんいるイメージがあるかもしれません。

ですが、“ロゴだけを専門に作っているデザイナー”というのは、ゼロではありませんが、実はそれほど多くありません。

 

「ロゴデザイナー」として活躍している人の多くは、ロゴ以外のもの…広告やパンフレット・パッケージなどの紙媒体やWebサイトなどをメインに制作している「グラフィックデザイナー」が多いです。

 

特に有名デザイナーとなると、例えば1つの商品に関わるあらゆるものをまとめて手掛けることも多く、ロゴも“制作物の内のひとつ”として手掛けることがあります。

つまり、「グラフィックデザイナー」の仕事の中に“ロゴのデザイン”があるので、とりわけ「ロゴデザイナー」と名乗らないのです。

 

 

では、「グラフィックデザイナー」になってからでないと「ロゴデザイナー」として活躍できないかと言うと…そういう訳ではありません。

 

依頼主の要望を上手く汲み取り、それをロゴという形に落とし込むことができれば、広告やチラシが作れる「グラフィックデザイナー」のスキルは必要はなく、ロゴだけを専門に作る「ロゴデザイナー」として活躍することは可能です。

 

ただし、ロゴは広告やチラシをはじめ様々な媒体や素材・サイズで活用されるので、“グラフィックデザインの経験”があった方が良いのは確かです。

※ロゴがどのようなところで使われるかについては、記事【名刺やチラシだけじゃ勿体ない!もっとロゴを活用しよう】にてご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。

 

デザインしたロゴが、どの媒体で使用した場合にどのように見えるのか。

どんなサイズで使用すると、図柄が潰れずに見えるのか。

 

「ロゴデザイナー」はデザインのセンス以外に、上記のようなことを踏まえてロゴをデザインしなければいけない為、ロゴの作り方以外に、グラフィックデザインについても勉強することをおすすめします。

 

勉強している女性のイメージ

 

「ロゴデザイナー」を目指して勉強している方には、デザインの基本などについて解説している下記の記事もおすすめなので、ぜひ併せてご覧ください。

 

【デザインをより良く作る為に必要な事〜その1〜】

 

【デザインをより良く作る為に必要な事〜その2〜】

 

ロゴデザインを依頼   ココロゴが選ばれる理由

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