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音もロゴになる!?新たなブランディングツール「サウンドロゴ」とは?

コラム
2021.08.24

「ロゴ」と言うと、図形や色・文字によってデザインされた“視覚的なブランディング”で必要となる「ロゴマーク」(図案)を指すのが一般的です。

 

ですが近年は、“視覚的なブランディング”で使われるロゴだけではなく、“聴覚的なブランディング”で使われるロゴを活用する企業やブランドが増えている事はご存知でしょうか?

 

今回は“聴覚的なブランディング”で使われるロゴ・「サウンドロゴ」について解説いたします。

 

 

 

音のロゴ、「サウンドロゴ」とは?

音楽を聴いているイメージ

 

“聴覚的なブランディング”で使われるロゴと言っても、どのようなものかあまりピンと来ませんよね。

一番分かりやすい「サウンドロゴ」と言えば、テレビCMの中で使われているものです。

 

CMの最初または最後に、企業名やサービスの特徴などを音楽や音に合わせてアピールしていたり、「モーションロゴ」※に合わせて短い音楽や音が流れているのを耳にしたことがあるかと思います。

それが「サウンドロゴ」です。

※「モーションロゴ」につきましては、記事【ロゴがアニメーションする!最近流行りの「モーションロゴ」とは?】にて詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

 

ちなみに、「サウンドロゴ」に似たものとして「ジングル」があります。

 

「ジングル」とは、ラジオやテレビなどの“場面(コーナー)の切り替わり”に挿入される短い音楽のことです。

 

どちらも“短い音楽”ではありますが、「サウンドロゴ」は音によるブランディングとして、「ジングル」は場面の切り替わりとしての音楽なので、それぞれ使用される目的が違っています。

 

 

 

「サウンドロゴ」のメリットとは?

記事【ブランディングに欠かせない、ロゴの役割と効果とは?】でもご紹介していますが、ロゴがあるだけでも十分にブランディングを図る事は可能です。

 

では、“聴覚的なブランディング”が可能な「サウンドロゴ」を活用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

 

 

 

右脳を刺激する「サウンドロゴ」

「右脳派」「左脳派」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?

 

「右脳」は感覚的に考えるのが得意なので“イメージ脳”とも言われています。

一方「左脳」は論理的や言語的に考えるのが得意なので“言語脳”とも言われています。

 

右脳と左脳の違い

 

「右脳派」「左脳派」というのは、“感覚的(右脳)と論理的(左脳)のどちらで考えるタイプ(性格)か?”という性格判断でよく使われるものなのですが、実は「右脳」と「左脳」には考え方の違いだけでなく、「記憶の残りやすさ」にも違いがあるのです。

 

視覚的・聴覚的に捉えた情報はイメージ化した情報となり、言葉による情報よりも記憶に残りやすい特徴を持ちます。

 

例えば、“久しぶりに街で偶然会ったクラスメート”の、「顔」は覚えているのに「名前」は忘れてしまった…そんな経験をした事がある方は多いのではないでしょうか。

 

人の名前を忘れたイメージ

 

「顔」はイメージ情報なので「右脳」に記憶され、「名前」は言語情報なので「左脳」に記憶されます。そして先述したように、「右脳」に記憶された情報の方が「左脳」よりも記憶に残りやすいので、“顔は覚えているのに名前を忘れてしまった”という事が起こってしまうのです。

 

このような「右脳」の特徴を活用できるのが、「サウンドロゴ」なのです。

 

通常のロゴ(図案)も「右脳」に長く記憶される特徴を持っていますが、そこに「サウンドロゴ」を加える事でさらに強く記憶に残る情報となります。

強く・長く記憶に残るという事は、ブランディングを行う際に重要な要素となります。

 

 

 

より明確なイメージが伝わる「サウンドロゴ」

記事【形と色でこんなに変わる!ロゴが与えるイメージの話】でもご紹介していますが、通常のロゴ(図案)でも、企業やお店・ブランドのイメージを色や形によって“ユーザーやターゲットに与えたいイメージや印象”を表現する事は可能です。

 

「それなら、わざわざ音を付けなくても良いのでは…」と思われるかもしれませんが、音や音楽は、色や形だけでは表現しきれないイメージを表現出来るので、「サウンドロゴ」によって、より明確なイメージをユーザーやターゲットに伝える事が可能となるのです。

 

例として、ベビー・子供服ブランド「MIKI HOUSE」の「サウンドロゴ」を聴いてみましょう。

ミキハウスのロゴ

引用元:MIKI HOUSE ’50th Anniversary Special Message (30s,English Ver.)’ Official Movie

 

丸みのある文字(ロゴタイプ)や、鮮やかな赤い色からも“子供向けブランド”という事はイメージ出来ますが、「サウンドロゴ」によって、“子供向けブランド”の可愛らしい雰囲気やターゲットとなる年齢層のイメージがよりはっきりしたように感じられます。

 

また、小さな子供のつたない発音と特徴的なアクセントでブランド名が挿入されているので、「ミキハウス」の名前が印象に残りやすくなっています。

 

ちなみに、アルファベットで表記されたロゴは、簡単な単語であっても漢字や平仮名・片仮名に比べて覚えにくかったり読み違えてしまう事があるので、「サウンドロゴ」を活用する事で、ユーザーやターゲットに対して企業名・ブランド名を正しく伝えられるというメリットもあります。

 

 

 

 

「サウンドロゴ」が増えてきた背景とは?

「サウンドロゴ」には、通常のロゴ(図案)とは違ったメリットがある事はお分かりいただけたかと思います。

ですが、近年「サウンドロゴ」を作成する企業やブランドが増えてきた事には、先述したブランディングにおけるメリットとはまた別の理由があります。

 

 

 

「商標法」の改正

商標法のイメージ

 

通常のロゴ(図案)を商標登録できる事は、多くの方がご存知かと思いますが、「サウンドロゴ」も商標登録出来るのはご存知でしょうか?

 

実は2015年4月に「商標法」が改正され、「音」も商標登録の対象となったのです。

そしてこれを機に、「サウンドロゴ」への注目が集まりました。

 

さて、「図案ならまだしも、音を商標登録する理由って何だろう…?」と思った方は多いのではないでしょうか。

 

先述した「右脳」の話と共通するのですが、聴覚的に捉えたイメージ情報(音)は記憶に残りやすくなっている為、言語情報(企業名・ブランド名)が違っていても「サウンドロゴ」が似ていた場合、ユーザーやターゲットが異なる企業やブランドを混同してしまう可能性が出てきます。

そこで「サウンドロゴ」を商標登録する事で、他の企業やブランドに真似されたり混同されるのを防ぐ事が出来るのです。

 

 

 

動画配信の需要の高まり

動画配信のイメージ

 

記事【ロゴがアニメーションする!最近流行りの「モーションロゴ」とは?】の中でもご紹介しましたが、近年はスマートフォンの性能向上と普及、さらにコロナ禍といった状況などが相まって、動画配信を始める会社やお店、ブランドが増えています。

 

動画配信の需要が高まった事で、他のアカウントの動画と差別化する為に「モーションロゴ」を活用する事に注目が集まりましたが、それに併せて「サウンドロゴ」にも注目が集まったのです。

 

テレビCMよりも簡単に動画広告が作れるようになり、PRツールとして動画配信が欠かせなくなってきた昨今。「サウンドロゴ」の重要度も一層増していくでしょう。

 

次回は、「サウンドロゴ」を作成する際に参考になる実例をいくつかご紹介します。

 

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